奥能登早春スケッチ紀行

3月下旬、能登半島にはじめてスケッチに行く、まず、半島の先端に向かって車を走らせる、すると、プレゼンス見附島、弘法大師の命名と聞く、圧巻の存在感は、大師の偉大さと、軍艦島の別名をも思い起こさせる。

小高い丘の急な階段をふうふういいながら、登って行くと禄剛崎灯台に会える、能登半島最北端の灯台である、犬吠埼のような八頭身ではなくかわいいずんぐりしている、残念なのは、ふもとからは樹木がじゃまをして見上げることができない。

北国の海というイメージと違って、能登最北端の海は、明るく透明度も高く青が冴える、しかしそれに騙されてはいけない、なんの前触れもなく一天にわかにかき曇り霙とともに寒風吹き荒れキャンバスもろとも吹き飛ばされてしまうのだった、能登の海は、荒々しい。

奥能登の宿   油彩 P20

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