異空間 波照間

大粒の雨と風が激しくなると 同時に船は、時空の裂け目に激しく突入した、大きく45度ローリング、さらに進行方向に激しくピッチングと異次元空間に落ちるがごとくタイムスリップしてゆく、石垣島の離島桟橋を波照間に向かった波照間海運のフェリーは、エンジン停止、再発進を繰り返し空間と次元を超える
 青くなる人、吐く人、、バミューダトライアングルもさにあらん、船が転覆しないかと不安におそわれる、石垣島でホテルのフロントの女性の言葉が脳裏をかすめる「波照間島は、神々の住む神聖な島」と、機関が停止そうになりながらそれでも1時間の予定のところを1時間半かけてようやく船は波照間の桟橋に到着する
北緯24度02分44秒東経123度47分18秒、日本最南端は、台湾の首都台北より南にある有人の日本の領土だと来て初めて知る。 キャンバスをたててスケッチを始める、風も優しく、静かで平和な空気が流れる、海がどこまでも青い最南端は、日章旗やいろいろな碑があったり人々の思いが凝縮しているシンボリックなところであった。

北緯24度02分44秒 東経123度47分18秒 波照間島 (油彩F6)

西浜近くの牧場で母牛が子牛をあやしている、おもわずカメラで連写していたら母牛がシャッター音に怒ってこちらに突進してきた、ひぇ〜、柵もないし波照間の牛は、野生を失っていない。

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